飛び出したヘルニア塊(髄核)が裏にある神経や脊髄を圧迫し、腰痛や下肢痛あるいは下肢のしびれ感を引き起こすものです。時には運動麻痺、大便・尿が出にくくなる膀胱直腸障害、インポテンツといった重い症状をももたらすことにもなります。
●急いで手術を行う必要がある場合
一般的に、椎間板ヘルニアでは手術するかしないかの見極めは難しいのですか、手術を急ぐ必要のあるケースもあります。これは、重症の障害がある場合で、かなり大きなヘルニアが膀胱の機能を圧迫しているために、排便・排尿ができなくなっているものです。さらに性的不能の心配もあるので深刻なケースです。
次に、下肢に高度の麻痺があり、足首や足の指に脱力が起こっているときです。つまり、足首も足の指もだらりと下がったままで、自分で上に上げることができない場合です。つま先立ちの逆の「かかと足立ち」をして、その場で足踏みをすれば自分ですぐにわかります。以下のlevel1です。
level1足や尻にしびれ、感覚麻痺など、排尿.排便障害
level2痛みがひどく、自分で立ったり歩いたりできない
level3腰や足が痛く歩きづらい、または長時間歩けない
level4腰と足が痛いか歩くことはできる
level5腰を前に曲げると痛く、寝た状態では足が十分に上がらないが、ふだんは足に痛みはない
また、脱出の程度は、3段階に分かれます。
●髄核が線維輪を破っていても、その中にとどまっている(後方の靭帯を破ってはいない)ふくらんだ状態
●後方の靭帯を破って脊柱管内に突き出している不全脱出
●靭帯を破り脊柱管内に脱出した完全脱出
といった状態で、あとのものほど脊髄や神経への圧迫がひどくなります。